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劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告数が増加

 滋賀県は、劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の2024年の報告数が、国内では過去最多であった2023年の報告数を既に超えたことを受けて注意を呼び掛けています。

 劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、突発的に発症し、敗血症などの重篤な症状を引き起こし急速に多臓器不全が進行することがある重症感染症であり、その死亡率は約30%とされていますが、重症化するメカニズムはまだ解明されていません。

 主な症状としては、最初は腕や足の痛みや腫れ、発熱、血圧の低下などから始まることが多く、その後、組織が壊死 (えし) したり、呼吸状態の悪化・肝不全・腎不全などの多臓器不全を来たし、場合によっては数時間で、非常に急速に全身状態が悪化します。

 腕や足が異常に腫れる、あるいは痛い。意識がもうろうとする、息苦しくなったり冷や汗が出る、顔面がそう白になるといったものはショック症状と考えられるので、できるだけ早く病院へ行くことが大切です。

 予防方法として、手指衛生や咳エチケット、傷口の清潔な処置といった基本的な感染防止対策が有効とされています。店舗における衛生管理にも努めましょう。